司会「まずは、みなさまにご挨拶と初日を迎えられた感想を伺いたいと想います。」
監督「えーっとぉ、、やっと長い旅が・・・・あ、ひとこと?」(会場爆笑)
司会「いえいえ、ご挨拶と感想をお願いします。」
監督「やっと長い旅が終わるという感じで、今日は肩の荷が下りるという感じでしょうか・・・。
え〜・・明日、リリー・フランキーさんのお母さんの命日、七回忌なんですね。それを計算したわけでもないのに、
今日が公開ということで、最後まで因縁というか、不思議な感じがしております。
今日はみなさん、ご覧になっていただき、ありがとうございました。
オダギリ「えーオダギリです。 えー・・・大変な作品に・・・かか・・わ・・り・・まして。。(かなりゆっくりテンポw)
えー・・最初は、受けることすら・・自分にはいいことと思えず、半年ぐらい断ってて、それでもやるってことになって、
で、結果、今日・・公開・・・ということになったんですが。
今となっては・・んーー・・この映画に関われて良かったなと思えますし、いい作品が残ったことも・・・とても嬉しく・・・思います。
えー・・今日から初日・・・今日初日で、これからこの映画がどんどん拡がっていくことを・・・望んで・・います・・(自分の言い方に笑ってるw)はい。
ありがとうございました。
内田「こんにちわ。内田です。 私はこういう環境に飛び込むこと自体初めてで、これが最初で最後だと思っているので、
どこかお祭り気分で、ひとつひとつの行事を楽しませていただいてます。」
(それまで無表情だった希林さんが、也哉子さんの話のときだけ、にこやかになって、イッキに「母親」の顔になってたのが印象的だった)
参加させていただいて、ありがとうございました。
松「松たか子です。私もこの作品に関わることができて、ほんとに幸せだと思っています。
これからたくさんの方がこの映画を観て、いろいろ感じてもらえると信じてますし、そうなるといいなと心から思っています。
本日はありがとうございました。」
小林「時々オトンの小林です。(会場笑) さっきスタッフの人に聞いたんですが、今日はホンマモンのオトンが会場に来られてるそうで・・
この場をお借りして・・・だらしのないオトンになってしまって、申し訳ありませんでした(1歩前に出て、深々とおじぎ)。
司会「ありがとうございました。今壇上の皆様もえ〜、、と驚いていらっしゃいましたが・・・ 樹木希林さんお願いします。」
樹木「松竹の宣伝部が(いきなり大きな声で!!!!)
『明日、初日舞台挨拶ですけど、オカン化粧しますよね?若いオカンは化粧しますよ?』
いや〜、オカンは化粧するんやろな〜、、 今日朝9時からずっと化粧しておりまして、顔が重たいです。樹木希林でした。」
司会「みなさまにお話を伺っていきたいと思います。今までいろいろなところで話されてきたと思いますが、
今ご覧になった皆様に拍手を受けていかがですか?」
監督「それはほんとに嬉しいです。 手応えがあるということですから。みなさんもご自分達の人生に重ね合わせながらご覧になったと思いますけど、
(ここで、樹木さんがいきなり舞台の端に行って、スタッフになにか言ってる。 機嫌が悪くなって退場するんじゃないかと
観客も壇上者も気になって見てるw
監督は一生懸命しゃべってるのに(苦笑) その後、スタッフにデジカメを持ってくるよう頼んでたことが判明w)
ボクもそれは嬉しい形で、みなさんが大切な人のことを思い返したり、大切なことを思い出したり・・・作品がそういう風な形になってよかったなと思います。
司会「先ほどはようやく肩の荷が下りるかな・・とおっしゃっていましたが、そもそもは監督ご自身がリリーさんに直訴されたと伺ってますが」
監督「直訴というか、感銘受けたということと、もしやらして戴けるんなら・・ということをリリーさんに伝えました。はい。」
司会「やはり一番心に残ったというのは、人と人・・・でしょうか?」
監督「・・・人と人??」(会場笑)
司会「人と人とのつながりでしょうか・・」
監督「あぁ〜それはもうつながりですね。小さな奇跡が積み重なって、この作品がとてもいい方向に向いたと思います。」
「もともとリリーさんに、大失敗してもいいと言われたので、自分流儀で撮れたんですが、それでみなさんにいい手応えを感じられたということは
非常に嬉しい・・・ほっとしてますね。」
司会「ありがとうございます。続きまして、オダギリジョーさん。 今回半年も出演を断られたというのは驚きだったんですが、今回ボクを演じられて
新しい発見はありましたか?」
オダギリ「・・・・え〜・・・そうですねぇ。 原作があって、リリー・フランキーさんっていうみんなが知ってる人で・・・リリーさんをイメージして原作を読んだ
であろう作品を、自分が演じるということが・・・ん〜・・・やっぱりすごく考えたんですよね・・・リリーさんに合わせてもってったほうがいいのか、
でも、自分が台本から感じたものや、イメージしたものは、決してリリーさんじゃなくて、自分自身の経験だったり、自分と母との関係だったり
そういうものが浮かんできたので、あのきっと原作を読んだ方も、リリーさんと重ね合わせて読むというよりは、自分の・・・う〜〜ん・・・
自分のかけらと重ね合わせる部分が多かったと・・・勝手に想像して、ま、結果から話すと、リリーさんは全く意識せず、リリーさんではない、
ほんとに普遍的なただの男・・・っていうところに落ち着けばいいなと思ってました。」
司会「今日は、ボク・・とオカンの久々の再会だったと思うんですけど、どんなお話をなさったんですが?樹木さんとは」
オダギリ「(すかさず)それは内緒ですよ(笑)はい(笑)」 希林さんも嬉しそうにニコニコしてる。
司会「内緒ですか(笑)これも教えて頂けないかもしれませんが、普段のオダギリさんは、どんなオカンとボクなんでしょうか。
オダギリさんのお母さんにとって、どんなボクだと思われますか?」
オダギリ「やー、最近はすごくいいボクだと思いますよ(笑)」
司会「前はどんなボクだったんでしょうw」
オダギリ「前までは、いろいろ問題を抱えてましたけど、今はいいボク・・・でいられてると・・思いまっすっよ♪」
司会「この作品に関して、お母様とはお話されたんですが?」
オダギリ「い〜やっ、べっ(別に)、いいじゃないですか。僕のプライベートはいいじゃないですか(苦笑)」
司会「プライベートというか、ご覧になった皆様も親子の会話をするいいきっかけになったという方が結構いらっしゃったのでね。」
オダギリ「そうですか。」
司会「はい。失礼いたしました(^^)」
オダギリ「(笑いながら)いえいえ(笑)」 はぁ〜、ドキドキした(汗)
司会「内田さん。今回本格的な演技は初めてということで、どんな心境で臨まれたんですか?」
内田「本格的もなにも全く初めてだったんですけど、ま、このお話を頂いたときに、演技というのは求められてないだろうな・・・ということは
勝手に思っていて、監督、スタッフ、共演者の方々の中に混ぜてもらって、どさくさにまぎれた・・という感覚です(笑)
ただ、私は映画が出来上がってどうっていう客観的な感想はもてなくて、自分の個人的な感想で申し訳ないんですが、自分の体験として
普段家族がこういう仕事をしてるものですから、安易に踏み込めないところだと小さい頃から思っていたので、こういう体験ができて
とても感謝しています。」
司会「でも今回の作品を観て、ぜひ内田さんに演じてもらいたい・・・っていう声があるかもしれませんけど・・・」
内田「(フルフルフルっと首を振って)ありません(笑)大丈夫です(笑)」 隣でオダギリも笑ってる
司会「(笑) 普段は内田さんも二人のお子様のオカンでいらっしゃいますけど、なにか反映されましたか?」
内田「私は3人のボクと関わらせてもらったんですけど、目の前に4歳のボクがいれば、自然にオカンにならせてもらえる・・・っていう
恵まれた環境でした。だから、まぁあまり自分の子供と照らし合わせてっていうことはなかったですけど、子供が持ってる魂の純度というか
オーラというか、そういうものに逆に包み込んでもらって、助けられました。」
司会「松さんは、ボクの彼女役といことでしたが、ボクと別れてもオカンにとっては可愛い娘・・・という不思議な距離感。演じられていかがでしたか?」
松「えっと・・・その現場で、ボクとオカンと一緒にいてすごく楽しくて、私は楽しいと思えてその場にいればよかったというか、
結局終わってみて思うのは、ボクにとっても・・・オカンにとっても・・・霧の中の存在のような・・・あの子どんな子だったっけ?っていうような、
なおかつ、ミズエって誰がやってたっけ? くらいな・・・そのくらいが自分としては、役に立てたかな・・と思っています。」
司会「ミズエの、優しさに共感したりだとかそうなりたいなと思った女性も多かったと思いますよ。」
松「どうなんですかね〜? あのぉ・・ほんとに霧の中の存在で、抗がん剤の治療を勧めるというシーンで役に立てるかな・・とあとはほんとに
松たか子って出てたっけ?くらいで私はかまわないと思ってます。」
司会「松さんご自身も、この作品を通してご家族とのことでなにか思われたことはありますか?」
松「そうですね・・なにがあっても子は子なので、一生。 なにが親の幸せとするか・・私には一生わからない・・はかりしれないと思いますけど、
自分が心身共に健康であること・・・でしか、孝行できないのかなと思いますし、親は親でこの「東京タワー」っていうお話を読むと、
子供にとって、自分は大丈夫なの?と思ったらしくて、(隣の松岡監督が「ほぉ。。」って顔で松さんを見てた)一生答えが見つからないからこそ
生きていくしか返せないのかな・・・とちょっと思いました。」
司会「どうもありがとうございました。続きまして小林薫さん。オトンと共感する部分が多かったそですが、どんなところなんでしょう」
小林「オカンとボクですんで・・親近感を覚えるのは僕の場合オトンしかないんでね・・・あのぉ・・・まぁ。あんまり立派なオトンでは・・・
今日ほんとオトンがいらっしゃるんでね(笑)
・・・世の中には金儲けの才能に優れてるとかそういう人はいるんだけど、そういう人は1割程度・・・1割もいないんじゃないかな
9割は、まぁ実際のオトンは分かりませんが、この作品のオトンに近いんじゃないかなと。
だから余計にオトンの存在に、オトンを身近に感じたんだと思いますけどね。」
司会「小林さんが思う、オトンにとって一番大切だったものは、なんでしょうか。」
小林「えっ!? それは、分かりませんけど、オカンっていうのは一番いいんでしょうけど・・・・
僕は、也哉子さんと希林さんと撮影中に一緒にいたんで、裕也さんと本木くんのことを非常に身近に感じられるようになりました」(会場爆笑)
(希林さんも笑ってる)
司会「ありがとうございました。それでは最後に樹木希林さん。先ほどのお話でも、オダギリさんに会われてそっと寄り添っていらっしゃる姿を見ても、
普段の希林さん自身がオカンそのものだな〜と感じたんですが、ご自分ではどうお感じになられてますか?」
樹木「おもしろうて、やがて悲しき栄子オカンです・・。 おもしろうて、やがて悲しき栄子オカン・・・のハズだったんですが、
ガンで苦しんで病院でのたうちまわってる・・その部分が強くありすぎて、むしろオカンが持ってる、
『情けないけど、おかしい。 みじめだけどおかしい。かわいくておかしい。おもしろうて』
というその部分が出せなくて、樹木希林として、今、忸怩(じくじ 意味:深く恥じ入ること)たる思いでここに立っております。そういう気持ちです。」
一瞬会場に緊張が走る・・・・ 松岡監督、うつむいて厳しい表情・・・
司会「みなさん、そんなことは・・・」
樹木「そういう風に言われると、しーんとしちゃうんであれですけど・・・実はね、この映画を一番ドキドキしながら不安になりながら、期待しながら
待っていたのは、我が家の『時々オトン』なんですね(会場・出演者爆笑 松岡監督だけ厳しい表情のまま)
あぁ見えても昨日久しぶりにFAXが入りまして、
「明日、初日だろ! がんばれ!! ロックンロール!!!!」 (会場爆笑 相変わらず松岡監督だけ笑えず・・涙)
「がんばれって言われてもねぇ〜、、、舞台ならねー、毎日毎日頑張れるんですけど、映画は機械に組み込まれてるんでねー、ただ機械が回るだけ
なんでね〜、、という気はしたんですけど、そういうメッセージが来ましたね。。」(会場笑)
「そして、俺もな、一両日中にそっと観に行くからな。 ってね。 ウチの派手なオトンがどうやってそっと観に行くのかと思うと、
も〜今日から布団かぶってるしかないな・・・と思っております。」
司会「もしかしたら今この会場のどこかにそっといらっしゃるかもしれない・・・」
樹木「そんなの、すぐ見たらすぐ分かるわよ(笑)」
司会「(笑)ありがとうございます。引き続き、樹木さんと内田さんにお伺いしたいんですけども、今回実の母娘でオカンを演じられましたが
なにかアドバイスなどあったんでしょうか? 内田さんお願いします。」
内田「見ての通り、こういう母ですので、(樹木さん、てへっ♪って感じの笑顔w) マイペースであまりかまってもらえないというか、
この役のお話をもらったときも、真っ先に相談したいのは母だったんですけど、「もう大人なんだし、そんなのは勝手にしなさい。やってもやらなくても
私にはなにも影響はない。」っていうことを言われまして(笑)、そっけなく・・・始まってからも・・・二世帯で同じ家に住んでるんですけど
めったに会うこともなく、映画については全く話をせず、「勝手にやってればいいのよ。」という感じで・・・。
ただ、安心って言ったらちょっと語弊はあるかもしれないけど、やっぱり、遺伝子レベルではつながってるので、私がどうあがいても
なにができるワケでもないし、途中からは、監督にも「そのままでいいよ。」って言っていただけたし・・。はい。 です。」
司会「母としての厳しい一面も見えた気がしますけども、樹木さんはいかがですか?」
樹木「私はただ、歩き方が私とは違うなと思って、後ろ姿を見て、『あっあの歩き方だな・・・ちょっと関取のように歩くので』 (場内失笑・・・)
ちょっとそれはキャッチしました。」
司会「ありがとうございました。」
あ〜、、ナマ希林節は、強烈だったぁ〜(>_<) 貴重な体験をさせていただきました*^-^*
そして、「オカンの日」ということで、出演者に花束の贈呈。 記者写真撮影会となりました。
ここで、さっき受け取ったデジカメで、希林さんも出演者の写真撮ってたw 可愛い〜(笑)
オダギリに寄り添う希林さん、めっちゃ可愛い〜〜♪ そしていつもしかめっ面になりがちのオダギリの表情も終始ゆるゆる。
こんなにこやかな写真撮影初めて見た!! やっぱりオカンの力は偉大やな〜〜〜*^o^*
途中から、希林さんが、オダギリの腕に絡ませて・・・ほんと母子のようで素敵でした(^^)



